「渋谷をつなげる30人」の一番の肝とも言えるのが、オープンセッション。
オープンセッションとは、それぞれのプロジェクトが巻き込んでいくステークホルダーに対して、ファシリテーションスキルを発揮し、対話する場をつくるというもの。
全5チームそれぞれが、自分たちの力でオープンセッションを開催しました。
2つ目のチームは「居場所チーム」。
どんなセッションになったのでしょうか?
その様子を見ていきましょう。
IBASHOプロジェクト〜誰もが輝けるこれからの働き方〜
居場所チームのオープンセッションのため、集まったのは「働き方」においてマイノリティーとされる方々。障害を抱えていたり、LGBTQであったり、外国籍であったり、ママをしていたり。
そんな多様な人がどうすれば、より気持ちよく働き、今抱えている課題を解決していくことができるのか?そんな問いに向き合うのが、このチームです。
「IBASHO(良い場所)プロジェクト〜誰もが輝けるこれからの働き方〜」と名付けられた居場所チームのプロジェクト。多様な「働き方」に向き合っていきます。
オープンセッションの冒頭には「本日のテーマはONE TEAMです!」と意気込みを語り、メンバーが所属している企業の「働き方」の取り組みをご紹介。
アイスブレイクとして、参加者同士での自己紹介タイム。
「自分の組織の現状共有」「自分にとって理想の職場とは?」をお題とし、お互いの状況と理想を共有し合いました。
なかなか終われないチームもあるほど、盛り上がったアイスブレイクタイムになりました。
当事者だからこそ出る「アイデア」
後半は、グループワークの時間。
「シブヤ流の多様性働き方支援、そのアイデアとは?」という問いで考えていきます。
このセッションでは、こちらの表を使用。
「障害者、ママ、外国籍、LGBTQ」が抱える課題を、「環境、人、テクノロジー、ドラえもん」の切り口で、どのようなアイデアがあれば解決できるのか?を考えていくという内容です。「課題」×「切り口」の掛け算でアイデアを出していきます。
実際に出たアウトプットの一部をご紹介します。
・ママ×テクノロジー「ママさんクローンロボット」 ・障害者×テクノロジー「感情を色で表現するマシーン」 ・障害者×環境「精度の高いアクセスマップ」 ・ママ×人「スキルの高いパパ」 ・LGBTQ×環境「対面の交流やつながり」 ・LGBTQ×環境「性別で区切られる職業の壁を払いたい」 ・外国籍×人「同じ経験のある人」 ・障害者×テクノロジー「医療の進歩」「自動運転における動く部屋」 ・障害者×テクノロジー「バーチャルで障害を経験する」 ・LGBTQ×環境「別に良いじゃんという気持ちの持ち合い」 ・ドラえもんのもしもボックスがあれば、すべて解決する
ドラえもんという切り口がとても斬新で、思わず笑いが聞こえるアイデアが飛び交いました。
また、課題を常日頃から感じる方だからこその視点は、現実的なものが多かった印象でした。
当事者だからこそ出るアイデアを、今後プロジェクトへどう生かしていけるのか?要注目です。
文章:コミュニティマネージャー 長田