つなげる30人新聞

【渋谷をつなげる30人 4期 Day4】〜実践を通じて痛感した、セッションの価値〜

今回で4回目のセッションを迎えた「渋谷をつなげる30人」。
全7回のセッションを予定しているこのプロジェクトも、この日で半分を経過したことになります。

これまでの3回は、いわば初期フェーズである「発想フェーズ」

それが今回からは、1つ上のステップに上がり「企画フェーズ」へと移ります。

最終フェーズへ向けて、本格的な準備が進むフェーズへ。

前回のセッションにて生まれたプロジェクト、そして共に歩むチーム、それらが発展していく様を、お楽しみください。

 

30人で1つのチームという意識

間も無く「渋谷をつなげる30人」のメンバーが直面する、大事なポイントがあります。それが「オープンセッション」

オープンセッションとは、それぞれのプロジェクトが巻き込んでいくステークホルダーに対して、ファシリテーションスキルを発揮し、対話する場をつくるというもの。

このDay4は、いわばそのオープンセッションの準備日です。
「渋谷をつなげる30人」メンバー内で、自分たちでオープンセッションを開催していきます。

まずは、こちらの「セッション設計シート」を活用してセッションをつくっていきます。自分たちのプロジェクトの目的から、起こしたいアクション、ステークホルダーを整理した後、この場で考えていきたい「問い」を設定。

どうすれば、この場にいる人が自分ごと化できる「問い」を設定することができるか?そこが肝になっていきます。これまでじっくり勉強してきた、「問い」の力を痛感する時がやってきたということですね。

午前中は、各プロジェクトチームに分かれ、セッションを設計していきますが、取り組む前にプロジェクトディレクターの加生さんからこんなメッセージが。

「大事にしたいことは、プロジェクト単位だけではなく、30人で活動していることを忘れないでほしい。30人で5つのプロジェクトが動いているんです。相互に関心を持ちながら、プロジェクトを推進させていきたい。」

あくまでこのこの30人は、ひとつのチームだというメッセージ。

真剣な眼差しで、頷きながら話を聞くメンバーの皆さんの表情が印象的でした。

 

ファシリテーションを実践

改めて、それぞれのプロジェクトをご紹介していきます。

「居場所プロジェクト」
多様な人たちが気持ちよく働ける、活躍できる場をつくることを目的としているプロジェクト。コワーキングスペースという手段を用いて実施していくことを想定している。

「公園プロジェクト」
渋谷にある公園を、”都心のオアシス”という場へしていくことを目的としたプロジェクト。”お湯のない銭湯”をつくりたいと、独自のユニークな表現を用いているのも特徴。
※お湯のない銭湯の定義=①他人と他愛のない話ができる ②羽を休められる ③無料で気軽にいける

「お土産プロジェクト」
渋谷のマインドシェアが高まる社会の実現を、”お土産のブランド化”という手段で取り組むプロジェクト。「モノ」だけではなく、広い意味でお土産を捉え進めている。

「人財バンクプロジェクト」
「お互いのリソースを提供し合えば、社会は必ず良くなることはわかっているけど、できていない」そんな現状を変えていくために生まれたプロジェクト。中でも、子供をターゲットに取り組んでいく。

「エンタメプロジェクト」
カルチャーエンターテイメントシティとして、渋谷をブランディングしていくプロジェクト。エンタメの力で、社会課題の解決に挑む。

そんな5つのプロジェクトは、各45分を使い、以下の手法を使いながら、ファシリテーションしていきます。

主に、
・ワールドカフェ① では、テーマとご自身の関係性について深め、共有する「問い」を
・ワールドカフェ②では、テーマに対して今の自分が取り組めること、協力できそうなことを引き出す「問い」を
・ブレーンストーミングでは、テーマに対して30人のリソースを使って実現できそうなアイデア出しを
行っていきます。

さて、どんな「問い」が出て、どんなアウトプットが生まれたのでしょうか?その一部をご紹介します。

 

<居場所プロジェクト>

ワールドカフェ①:「身近にどんな働きにくさを感じている人がいますか?」

・障害者、介護の人、本人だけではなく周囲にいる親族の皆さん。
・マイノリティ(LBGT)
・子供のいる両親
・働いた経験がなく、突然働く必要になった方
・シニア  etc,

 

ワールドカフェ②:「そんな方々が、働きやすくなるために必要な環境やツールは?」

・コミュニケーションに関わる教育
・コミュニティマネージャー
・介護しているからこそできる、モニターのような仕事
・家事スキルをマネタイズできる仕組み
・職場の近くに住めるような制度  etc,

 

ブレスト:「その環境を実現するために、自分が所属する会社が提供できるリソースは?」

・教育研修
・テレワーク
・働く場所の提供
・企業とのマッチング
・社内コミュニティづくり

 

<公園プロジェクト>

ワールドカフェ①&②:「ご自身にとって、”お湯のない銭湯”(ほぼ無料で使えるコミュニティープレイス)とは?」

・海や川などの自然
・病院
・神社
・遊歩道
・ホテルロビー

 

ブレスト:「渋谷区の公園で実施できそうな公共性、持続性がある企画は?」 

・ランチタイム限定の折りたたみ椅子を公園に設置。
・スマホのバッテリースタンド
・電車を置く

 

<お土産プロジェクト>

ワールドカフェ①&②:「その中で渋谷のお土産に向いている、渋谷のキーワードやリソースは?」

・アート
・大型モニター
・スクランブル交差点・・・理想の画角で写っている写真を提供
・高層ビル
・道玄坂・・・案内してあげる

 

ブレスト:「自分たちのリソースも提供できる、渋谷でしか買えないお土産(”モノ”や”体験”)アイデアとは?」

・空箱をうめる体験・・・スタンプラリーの箱バージョン
・スクラブル交差点をホコ天にして大型ビジョンで映画を観る
・スクランブル交差点で写真撮影・・・ウォーリーを探せみたいなイメージ
・TOKYO CITY FC.のロゴをモチーフにしたお土産
・ハンコ

 

<人財バンクプロジェクト>

ワールドカフェ①:「自分が若い時にやっておけばよかったことは?」

・海外経験
・実践的な社会経験
・学校で教えてくれなかったことを学びたかった 
・お金の知識
・地方での経験

 

ワールドカフェ②:「①を踏まえて、今の自分だからこそ子供達に提供できることは?」

・自分の学びや体験を語る機会をつくる
・強みを生かした学べる空間をつくる
・職場見学
・ワークショップや講座
・聞きたい人と話す人のマッチング

 

ブレスト:「法人として人財バンクに協力するために、どんなメリット・機能が必要か?」

・企業の貢献度をポイント制にする
・企業に課題やテーマを提供してもらい、それを学生がデザインする 
・協力してもらえるストーリーをつくる
・人財育成のプログラムに関わり、社内の人財の育成につなげる 
・会社を好きになってもらう機会の提供

 

<エンタメプロジェクト>

ワールドカフェ①:「あなたの一番好きなエンタメとは?」

・漫画
・映画
・ディズニー
・岩盤浴
・デート

 

ワールドカフェ②:「自社の中で新しいエンタメとして考えられるリソースは?」

・サッカー×プロジェクションマッピング
・農作物を育てることをおしゃれにする
・渋谷でキャンプ

 

ブレスト:「渋谷の地域課題をエンタメで解決する企画アイデアは?」

・人ごみ×カードゲーム 
・宿泊施設不足×公園キャンプ
・坂道×スポーツ
・フードロス×シェフ
・ゴミ拾い×ダンス

 

仲良しこよしだけではない、積極的な姿勢を持つこと

1日を通して、ファシリテーションを実践したメンバーの皆さん。

その経験を通じて感じたことは、「多角的に見ているからこそ生まれた、アイデアの豊富さに驚いた。同時に、自分たちが視野狭く走っていることにも気づけた。」と、多くの方が答えおり、様々な発見があったことが伺えました。

冒頭で加生さんが話した「30人はチーム」の話。

この日のセッションを通じて、その重要性を理解できたのかなと思います。

クロージングの時間に、「他のチームでも協力できることがあれば喜んでしたい」と言葉にしてくれるメンバーが現れたことが、何よりの証かなと。

 

最後には、野村さんから

「リソースを持っている企業ほど積極的に動けない、というのは実際にあります。一回企業に対して、企画書を作って見てはどうでしょうか?なんとなくの参加者で終わるのではなく、しっかり参加して爪痕を残していってほしいと思います。」

と大事なスタンスについてのメッセージが。

コレクティブ・インパクトを起こしていくには、ただの仲良しこよしではなく、それぞれが積極的な姿勢で取り組んでいくことが、大事になっていく。改めて、胸に刻んでおきたいメッセージでした。

 

次回(Day.5)では、具体的なオープンセッションの設計に入り、
いよいよ、ここからオープンセッションが始まります。

各チームのセッションの日程は下記で決定いたしました。

場所は全てフューチャーセッションズオフィス”shibuya if space”(渋谷区渋谷3-10-5 TOHTAMビル4F)で開催予定です。

●11/7(木) 10:00〜:人財バンク
●11/7(木) 13:00〜:居場所
●11/7(木) 16:00〜:お土産
●11/8(金) 17:00〜:エンタメ
●11/11(月)18:00〜:公園

その結果、それぞれのプロジェクトがどう変化するのか?とても楽しみでなりません。

 

 

文章:コミュニティマネージャー 長田

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