つなげる30人新聞

【ナゴヤをつなげる30人 第2期Day6】〜いよいよ報告会。名古屋の未来をつくる7つのプロジェクトが誕生〜

名古屋Day6

2021年1月27日、名古屋市スポーツ市民局地域振興課主催の「ナゴヤをつなげる30人」第2期のDay6が開催されました。

企業、NPO、大学、行政など、多様なセクターから集った有志が、ナゴヤをより良くするための協働のアイデアを出し合い、まちの人たちを巻き込む対話を起こしながら、その実現の道を模索していくこのプログラム。7つのチームがそれぞれの課題意識のもと、プロジェクトの構想を進めています。

Day6は、第2期を締め括る報告会。半年間の対話から考え出されたプロジェクトを発表する場です。緊急事態宣言が発出されていたこともあり、オンラインでの開催に。メンバーの職場の上司や同僚の方々、Day4のオープンセッションに参加してくださった人、名古屋市の職員など、100名以上が見守るなか、7つのチームがそれぞれの想いとプランを伝えます。

発表に対しては、中部電力株式会社の浦野隆好さん、名古屋市立大学教授の鵜飼宏成さん、名古屋市副市長の伊東恵美子、3名のゲストからコメントをいただきました。発表の様子、ゲストの方々からのコメントなどをレポートします。

 

地域コミュニティ×スポーツ 戦国ナゴっちゃ!で天下泰平

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社会的な孤立、引きこもりなどの問題もある一方で、「もっとつながりたい」と考える人も多い今の世の中。地域コミュニティのつながりの希薄化に対して、誰でも参加できるスポーツで歯止めをかけたい。そんな思いから、名古屋らしい子どもからお年寄りまで参加できるスポーツの開発を目指してきました。

そんな、地域コミュニティ×スポーツチームから提案されたのが「戦国ナゴっちゃ」という新競技。高齢者も楽しめるボッチャをベースに、武将のまち名古屋らしい要素があり、ルールには名古屋弁も盛り込んでいくようです。

今後、競技を実践しながら、ルールを固めて広めていきます。課題を抱える団体との連携、モデル地域の設定、審判の養成、つなげる30人の他チームとの協力。一つひとつ今後のステップも示されました。戦国ナゴっちゃで世界へ羽ばたく。新しい競技がこれから形になっていきます。

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<ゲストの主なコメント>
浦野さん オリジナルのスポーツをつくるというとてもクリエイティビティの高いテーマだと思います。コロナ禍で全世代なかなか運動できない中で、社員の健康を気遣う企業との連携もできるのでは。

伊東副市長 つなげる30人の実施の根底には、地域コミュニティの課題があります。メンバーそれぞれが強みを生かしながら発表をしてもらえたと感じました。本市としてもプロジェクトを応援したい。巻き込み力を発揮してもらえたら。

 

 

つなげるパプリカ 100万人がつながるイベントを目指して

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オンラインツールの普及が進むなか、ツールが使いこなせずに他者とつながれない人もいます。そんな人たちをサポートしながら、誰もがつながれる社会をつくる。ひとつのゴールとして2026年にリアルとオンラインで100万人がつながるイベントを開催しようと考えているつなげるのが、パプリカチーム。

報告会では、Day5以降にメンバーが実施したオンラインツールの勉強会への参加、81歳でプログラミングに挑戦しアプリを開発した若宮正子さんとの対談についてのお話も。

今後、ファーストステップとして、小規模なイベントからどんどん企画し、オンラインツールを普及していく。YouTubeチャンネルも開設。3年後には、コンセプトに共感してくれた人たちが自発的にイベントを開けるようになる。そして、2026年に企業の協賛も受けながら100万人のイベントを実施する。このビジョンのもと、各メンバーの所属組織の関わり方も示されました。5年後に向けて、どんなイベントができてくるのか楽しみです。

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<ゲストの主なコメント>
浦野さん 100万人という壮大な目的をもち、高齢者をおいていかない使命感が素晴らしい。なんでも自分たちでやるのではなく、勉強会を開催している人など、専門家を巻き込む視点を大切にしてください。

鵜飼さん 心の満足度を高めるのに仲間づくりはとても効果的。リラックスできるたまり場ができると効果が生まれます。つなげるパプリカチームの取り組みで、まちのあちこちにコミュニティスペースができるのでは。

 

 

ほっとCOCOA コロナ対策で名古屋を活性化

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新型コロナ感染症対策として、接触確認アプリCOCOAの普及率向上をプロジェクトの軸としてきたほっとCOCOAチーム。

名古屋をほっと安心できるまちに。コロナ対策で経済を活性化し、「名古屋はスゴイまち!」だと全国に広めていく。今まさに取り組むべき課題に名古屋愛とともにアクションを起こしていこうと考えています。

ファーストアクションとして掲げられたのは、まず「100の団体に協力してもらうこと」。このプロジェクトに賛同してくれる組織を募ります。

さらに、学生とのワークショップ、Webサイトやアンケートシステムなど啓発ツールの開発、賛同団体との連携イベントの実施など、すでに20団体ほどが賛同の意を示しており、名城大学では学生1000人にインストールをしてもらいました。新型コロナと向き合う日々が続くなか、活動が着実に展開されています。

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<ゲストの主なコメント>
浦野さん
 コロナ禍のなかでとても意義のあるアプローチだと思います。これから先、状況が変わっていくでしょうが、安心なまちにしたいという思いを持って、次のステップを見つけていってもらいたい。名古屋愛を共有しながら、COCOAの普及以外のことも目指してもらえたら。

伊東副市長 健康福祉局も担当していて、コロナ対策はまさに喫緊の課題。COCOAを普及していくためには、その人のためになるものだというメッセージの発信が大切だと考えています。担当部局にも話して、コラボレーションできるようになるといいと思います。

 

 

Made in ナゴヤ30 アップサイクルでSDGsを広めていく

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メーカー、広告、行政など異なる分野のメンバーが「SDGsを広めたい」という思いを共有して活動してきたMade in ナゴヤ30チーム。

報告会では、現在3割程度といわれる名古屋市のSDGs認知度を1%高める、つまり新たに約23000人に知ってもらいたいと目標が掲げられました。取り組むのは、廃棄されてしまうものの価値をあげて商品化するアップサイクル。さまざまなメーカーが捨ててしまっているものを、みんなが欲しいものに生まれ変わらせる方法を考えます。

「モーニング文化のある名古屋だから、捨てられるコーヒー豆に新しい価値をつけるなど、名古屋らしいストーリーも生み出していきたい」という構想も語られました。

今後の具体的なアクションは、アップサイクルを考えるワークショップの開催、SNSなどでの情報発信、アップサイクルの体験イベントの企画など。つなげる30人の他チームのイベントで活用できるグッズ制作も考えています。どんなアップサイクル商品が誕生するのか今から楽しみですね。

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<ゲストの主なコメント>
鵜飼さん 賛同する人も多い理念、プロジェクトだと感じました。アップサイクルの商品を実際に手に取れる場所ができたり、Made in ナゴヤ30のロゴでブランド化したりしても面白い。参加した人がこのプロジェクトに関わったんだとはっきり示せる仕掛けがあるといいですね。

伊東副市長 名古屋市はSDGs未来都市にも選定されています。環境デーなごやの参加企業など、プロジェクトに賛同してくれる人もたくさんいるでしょう。夢を語りつつ、具体的なアイデアで地に足のついた素晴らしい提案でした。

 

 

LOVE LIFE 生きることを愛せるまちに

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参加メンバー3人が、それぞれの実体験も踏まえながら、「生きる」という大切なテーマと向き合ってきたLOVE LIFEチーム。

社会全体がコロナ禍で元気を失いかけ、自殺者の増加も問題となっている今、人と人とが寄り添って心を通わせ合える社会を目指すプロジェクトです。大丈夫な人が不安を抱える人の話を聞くだけでなく、双方向のコミュニケーションを大切にする。そんな考えから出されたアイデアが「Love Life Night Walking」。

「生きるってなに?」「生きるとはどういうこと?」こうしたテーマでいろいろな人が語らいながら、夜の名古屋のまちを一緒に歩く機会をつくります。

まずは久屋大通公園で実施を予定。報告会では、メンバー同士が試験的に実践した際の気づきなども話されました。今後、「Love Life Night Walking」を開催しつつ、Webでの発信なども行い、たくさんの人が集うプラットフォームにできたらと考えています。生きることを愛せる人が増えていく。とっても素敵ですよね。

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<ゲストの主なコメント>
浦野さん 自殺にもつながるネガティブなテーマを、誰かと寄り添うとポジティブに捉えているのが本当に良いと思います。AIなどさまざまなテクノロジーが進化していく社会でも、人にしかできない取り組み。アナログだけでなく、オンラインも活用しながらいろいろな企画が考えられるといいですね。

鵜飼さん 自らの内面の課題も直視したテーマに取り組んだことを尊敬します。イベントの中に、体の硬直をほぐすマッサージのような要素を取り入れても良いかもしれない。言葉だけに頼り切らないコミュニケーションも模索してみてもいいと思います。

 

 

DREAM QUEST NAGOYA 夢があふれるまちナゴヤ

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夢のことを考えると人はワクワクできる。夢は、自分にも他者にもエネルギーを与える「Happiness」と、夢によるつながりから新たな可能性が創出される「Innovation」の要素を持つもの。名古屋をそんな夢であふれるまちにしようと考えるDREAM QUEST NAGOYAチーム、通称「ドリクエ」。夢について当たり前に語り合えるポジティブな力で名古屋を活性化していきます。

具体的なアクションとして、夢を叶えるためのつながりをつくるプラットフォームを創出。夢の種がきちんと芽吹くように、思考し、共有し、育てていくサポートをします。今後の活動として示されたのは、第一に「夢就活」。学生の夢を社会人メンターが引き出し、応援します。

第二に「夢まつり」の実施、企業や行政と連携してイベントを企画し、たくさんの夢が集まる場づくりをします。さらに、企業がリレー形式で夢をサポートしていく仕組みの構想も。「夢があふれるまち」として名古屋を世界的に有名にする!メンバー自身の熱い夢とともにプロジェクトが走り出しました。

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<ゲストの主なコメント>
浦野さん 聞いているだけでワクワクできる発表でした。閉塞感や不透明感が多いなかで夢を追うことは大事です。若い世代だけでなく、中高年の人にとってリバースメンタリングの効果がある取り組みだと思います。

鵜飼さん 目の前のひとりを大切にすることを核としながら、人がつながっていく社会像を描いていると感じました。つないでいく人たちの役割はとても大切。メンター同士が刺激し、成長し合える環境があってもいいですね。

 

いいね!駅西 未来の名古屋の玄関を「いいね!」といわれるまちに

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名古屋駅西側のエリアって「ちょっと残念…」と言われがち。そんなイメージを払拭するために、「いいね!」と言われるまちづくりをお手伝いしたい。そんな思いでメンバーが集ったいいね!駅西チーム。

リニア中央新幹線の開業に向けて、徐々に姿を変えつつある駅西の未来を考えてきました。リニア開通後は名古屋の玄関口にもなる場所。歴史的な背景や、すでに取り組まれているまちづくりの取り組みも視野にいれながら、プロジェクトのステップが示されました。

ファーストステップとして、できることをやりながら、地域活動の仲間を増やしていく。既存団体の活動にも参加しながら、ゴミ拾いなどの活動の企画もします。

さらに、「駅西サポーター制度」の創設。仲間をさらに集めるための情報発信やパブリックスペースを活用したイベント開催など。リニアが開通する頃、駅西がどのように変わっていくのか、そのなかでどれだけの「いいね!」が生まれていくのか楽しみです。

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<ゲストの主なコメント>
鵜飼さん さまざまな文化や歴史が織り混ざった、「名古屋らしさ」を最も感じるのが駅西だと思っています。新しいものと古いものが混在しているからこそのまちづくりの難しさもある。時間をかけてでも、いろんな活動のなかに若い世代の観点をどんどん入れていってもらいたい。

伊東副市長 2027年に向けて少しずつハードの整備が進んでいます。まちづくり協議会、地域のサポーターの方など、すでに活動している人もたくさんいるので、多様な人たちを巻き込みながら、名古屋のまちを自分たちの手でつくってもらえたら。

 

 

ここからがスタート。7つのプロジェクトのこれからを見守ってください

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このように7つのチームそれぞれから、個性的でワクワクと心踊る発表がなされました。

発表後には、河村市長から激励の言葉もあり、今後の活動展開に向けて背中を押していただきました。ナゴヤをつなげる30人、ひとまず半年間の活動に区切りがつけられます。けれど、これで終わりではなく、ここから各チームのプロジェクトが実践されていくでしょう。どれも地域社会にとって重要な課題解決を目指すものばかりです。

これからの動きもチェックしていただきながら、ぜひ応援してください。企業、NPO、大学、行政と異なるセクターから集ったメンバーたちが生み出した企画です。

より多様な人たちと一緒に、想いと行動が膨らんでいきます。

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