つなげる30人新聞

【ナゴヤをつなげる30人 第2期Day5レポート】〜最終発表に向けてプロジェクト実行の道筋を描く〜

2020年12月9日、名古屋市スポーツ市民局地域振興課主催の「ナゴヤをつなげる30人」第2期のDay5が開催されました。

企業、NPO、大学、行政など、多様なセクターから集った有志が、ナゴヤをより良くするための協働のアイデアを出し合い、まちの人たちを巻き込む対話を起こしながら、その実現の道を模索していくこのプログラム。7つのチームがそれぞれの課題意識のもと、プロジェクトの構想を進めています。

Day4では、各チームがゲストをお招きして対話の場を開くオープンセッションを開催しました。どのチームも活発な情報や意見が飛び交い、たくさんの気づきを得る場となりました。そんなオープンセッションを受けてのDay5は、いよいよ年明けの最終発表に向けて事業構想を固める段階に。

さらに、グループの垣根をこえたコラボレーションのアイデアも出されます。議論の様子をご紹介しましょう。

(なお、Day5は新型コロナウイルス感染症の影響もあり、10時から17時半までオンラインでの開催となりました)

 

 

オープンセッションでの気づきをメンバー全員で共有

1

引き続き、Slow Innovation株式会社 加生さんのファシリテーションのもと、Day5はオープンセッションの振り返りからスタート。メンバーは、各自自分のチームのセッションのほか、他チームのセッションにも自由に参加していましたが、改めて全体でどんな話し合いがなされたのかシェアされました。

それぞれのチームが丁寧に振り返っていく中で、オープンセッション以降、チーム内での議論を深めたり、ゲストとしてお招きした方々との意見交換をしたりという動きもあったようです。

2

各グループの発表が終了した後、オンラインでのワールドカフェへ。

ワールドカフェとは、グループのメンバーを入れ替えながら複数回の対話を行い、多様な人の声のふれることができるワークの手法です。今回は、オンラインでトークルームを分散する機能を使い、チームの異なるメンバーとグループを組んでの対話を2回実施しました。

各回のテーマは下記の通りです。

【ワールドカフェ1】
オープンセッションを踏まえた各自の学びの共有

【ワールドカフェ2】
プロジェクトの方向性や課題、チームを超えてシェアできる各自のリソースはないか

他チームのメンバーとの対話が久しぶりということもあってか、どこか新鮮さもありつつ、活発な気づき、アイデアの共有がなされました。

3

4

 

 

自分たちの事業構想をより具体的なものへ

6

お昼休みを挟んで、午後は再び各チームに分かれての議論が中心となりました。最終日となるDay6に向けて、オープンセッションでの気づきも反映しながら、自分たちのプロジェクト構想をより具体的なものにしていきます。午後の議論の流れは以下のようなもの。

 

1)ビジョンステートメント
「なぜその活動をするのか」「これから何をするのか」「活動の成功をどのようにして確認していくのか」この3つのポイントを言語化する。

2)事業スキーム
「メンバーそれぞれの自組織がもっているリソースをどのように生かしていくか」「自組織にどう関わってもらいたいか」「チーム以外のどんなリソースが必要か」といった、事業を進めていく上での枠組みを検討。

3)事業フェーズ
これから先、どんな段階を経て自分たちの課題解決を実現していくのか。フェーズ1からフェーズ3まで、三段階に分けて検討しました。

加生さんからは、東京都渋谷区で落書き問題の解決に取り組む事例を取り上げ、それがどのように進んでいるのかの紹介がありました。各チーム約2時間にわたり、「ビジョンステートメント」「事業スキーム」「事業フェーズ」を順番に議論していきます。

 

また、グループワーク中、チームごとに分けられたオンラインのトークルームを行き来自由な状態にしました。これによって、チームに捉われない動きも多々見えて、メンバー間でのリソースの共有も積極的になされたようです。

5

事業フェーズまで話し合ったところで、どんな話し合いがなされたか発表がされました。各グループの要点をご紹介します。

■ 地域コミュニティ×スポーツ
コミュニティ再生のためにスポーツの力を使い、高齢者の孤立や孤独死などをなくしていく。名古屋独自のスポーツをつくり、「ゆるスポ」としての認定も目指していく。その競技を活用してイベントなどを開催し、ゆくゆくはアジア大会の正式種目を目指せるような、ローカルスポーツの雄を生み出していきたい。

■ つなげるパプリカ
すべての人がつながる社会を目指す。コロナでつながるのが難しくなった人たちを支援する取り組み、主に高齢者へのオンラインツールの普及に取り組んでいく。まずは小規模なイベントや、オンラインツールの解説動画などを作成。そうしたイベントを育て、100万人をつなげるイベントができるまでになる。

■ ほっとCOCOA
接触確認アプリCOCOAの普及でコロナ対策の成功事例をつくり、名古屋の活性化を目指す。「名古屋はすごい!」といわれるまちにしたい。今後、COCOAの普及に向け、まずは企業、行政、NPO、学校など、100の団体にプロジェクトに賛同してもらう。人口の6割がインストールしている社会に向けて、一歩一歩実績を積んでいく。

■ Made in ナゴヤ30
廃棄物のアップサイクルを通して、SDGsを名古屋に広めていく。まずは人口の1%、2万3000人の認知度アップを目指す。そのために、「環境デーなごや」への出展の企画、アップサイクルのワークショップの開催などの取り組みをしていく。将来的には、SDGsについて対話し、意見交換できるコミュニティを作っていきたい。まずは1月の発表に向けて、自分たちが何かひとつ形にする。

7

■ LOVE LIFE
名古屋を、相手の想いに寄り添い、生きることを愛せる地域に。LOVE LIFE CITY NAGOYAを目指す。名古屋の印象的なスポットで、参加者同士が他者と思いを分かち合いながら歩く、ナイトウォークイベントを開催。1月の発表までに、一度ナゴヤをつなげる30人のメンバーなどと歩いてみる機会をつくる。

■ DREAM QUEST NAGOYA
名古屋を夢であふれるまちにしたい。就職活動の時に、日常生活で人と話す時にも、当たり前に夢を語りあい、お互いに大事にしあえるまちに。第一歩として、オープンセッションの参加者でもある大学生の就職支援や、企業のリソースを生かしてイベントを企画していく。複数の大学、複数の企業へとコラボレーションを広げていき、ゆくゆくは「名古屋夢まつり」を開きたい。

■ いいね!駅西
リニアの開通に向けて、名古屋駅西側のエリアのイメージアップを。清掃イベントの開催、地元のまちづくり団体との連携。地域でつながりをつくり、より多くの人を巻き込みながらコミュニティを育てていく。すでに地元にある活動の応援や発信、空き物件の活用にもチャレンジ。駅西に関わる人が増え、その人たちと一緒に継続的に地域を動かしていきたい。

8

さらに、それぞれの発表の中には、他チームとのコラボレーションのアイデアもいくつも盛り込まれていました。

例えば、「つなげるパプリカチームと連携してオンラインイベントを開催する」「Made in ナゴヤ30チームのアップサイクルグッズをLOVE LIFEチームのイベントで使用する」など。

7つのチームがバラバラに動くのではなく、メンバー全員がひとつのチームとなってお互いの活動を後押ししようとする動きがみえてきました。さらにこの後、各チームどんなファーストアクションを実行するかが話し合われ、ネクストステップをすり合わせて議論を終えました。

 

 

中部電力 浦野さんより新規事業推進のお話を

9

Day5の最後に、Day1からオブザーバーとして活動を見守り、アドバイスをいただいている中部電力の浦野さんから、社内新規事業を推し進めた実体験をお聞きしました。

100万人以上のユーザーを有する「学校連絡網サービス」の事業に携わり、世に広めてきた浦野さん。中部電力にあって、電力事業とは異なる新たな事業を進める上で、どんな壁や課題と向き合ったのか、ブレイクスルーがどのように起きたのか、社内外の人たちがどのように巻き込まれていったのか。

この先、自分たちのプロジェクトに自組織のリソースを活用していく上でも大切なことを、浦野さんの経験談から学ばせていただきました。

 

「ナゴヤをつなげる30人」第2期もDay6を残すのみとなりました。

半年間の対話がどんなプロジェクトとして実を結び、今後につながっていくのか。

ぜひ最後までチェックしてください。

Share (facebook)