
「まちだをつなげる30人」は、今年も年内最後のセッションとなる「アクション宣言」の日を迎えることができました。
当日のセッションの様子はFacebookライブで配信をし、多くの方にメンバーの思いやプロジェクトについて知っていただきました。
以下のURLから当日のセッションをご覧いただけます。↓↓↓
2021年8月からこれまで5度のセッションを重ね、地域課題の共有、プロジェクト案の作成、チーム結成、オープンセッションと段階を経て、「やりたいこと」を磨いてきた30人。この日、5つのチームがプロジェクトの1歩目「アクション」を宣言しました。
それでは、各チームの発表を振り返っていきます。
~環境にやさしい地域づくりプロジェクト~

このプロジェクトは、世界中で関心が高まっているカーボンニュートラルについて、町田でも取り組んでいこうというきっかけから“ワクワクしながらカーボンニュートラルのまちをつくる”をテーマとして立ち上がりました。
11月に開催したオープンセッションでは、地域で環境問題に関する活動をしている方をお招きしアイデアを出し合い、そのときご参加いただいた方の一人はこのプロジェクトに賛同してくださりメンバーの一員となりました。
チームを拡大して迎えた今回のアクション宣言です。

環境問題をテーマに様々なアイデアが出てきたなかで2つに絞りました。
1つ目は、既に鶴川団地で走っている電動カートを市内に広く普及させて住民の移動サポートと、災害時の電源として活用できる仕組みづくりです。
2つ目は、環境問題についての理解を深める活動を市内各地に広げていくことです。
“子どもの方が環境問題に詳しい”という観点から、親子で環境問題について勉強する取組を各地区から広めていきます。

今日本全国で地域交通が公共交通といった移動支援が課題となっています。
これに電気自動車を走らせるような再生可能エネルギーを使った方法で解決に向けたアプローチをしていきます。
さらにパワーアップさせて各企業、自治体、団体が横につながって、
【地域の課題解決】+【環境にやさしいアクション】⇒町田FUTURE ACTION2022
を踏み出していきます。
このプロジェクトによって、町田のエネルギーの活用が市内に広がり、町田らしい、各地域らしい、環境問題への取組が生まれていくことに非常に期待感が高まります。
~BONダンスプロジェクト~
このプロジェクトは、自宅で過ごすことが多い昨今、身体も感性も鈍っているのではないかと考え、なるべく外へ出るチャンスを多くつくりたいという思いから、
「あなたの町を笑顔溢れる遊び場にするにはあなたならどーする?」「身体を動かして心も元気に!!」をテーマとしてスタートしました。
市内での盆踊り開催や団地商店街に活気を取り戻す取組といったアイデアが出るなか、オープンセッションでは、各地の盆踊りの話が飛び出し、その後チームとして「原町田大通りで盆踊り」をビジョンとしました。
盆踊りで団地や商店の活気を取り戻し、コミュニティの場所づくりを狙っていきます。

「原町田大通りで盆踊り」実現のため、
・既存のお祭りの盛り上げ
・自治会単位での盆踊り開催
を掲げました。
そしてファーストアクションとして、お祭りへ参加していきます。

・神社
・自治会
・ポケモン音頭
のポジションを意識しながら、
子どもとその親、高齢者といったそれぞれのターゲットに合致し盆踊りを広めていく団体として、
・子ども会
・学校
・老人会
・プロスポーツチーム
をリストアップしました。

このチームは明確な事業フェーズも掲げています。
フェーズ①で、「団地や商店街の現状把握」をしていきます。既存のお祭りの盛り上げや、盆踊りを広めるために、地域の状況をチームの中に落とし込んでいきます。
フェーズ②で、「お祭りを盛り上げる準備」をスタートします。SNSでの踊りの発信し、地域と企業とをつないでいきます。
フェーズ③で、「盆ダンスフェス」を実現します。
他のチームからは、“自身の住む自治会でのお祭りにぜひ参加してほしい”とのお誘いがあり早速活動の場が生まれました。
ファーストアクションは達成し、次のステップの“地域で踊る”も達成目前です。
このプロジェクトが起こすムーブメントが町田の各地でおこり、その集大成が原町田大通りで花開く日が今から楽しみです。
~なかよしファームプロジェクト~

このプロジェクトは、
・「世代間交流とコミュニケーションの確立」
・「野菜作りによる高齢者の健康づくりと多世代の交流をはかる」
この2つをテーマとしました。
多くの地域で課題となっているシニア、子ども、子育て世代の交流の場を設定とコミュニケーションの機会作りを“農”を通じて行うことで、健康増進や食育、地域力の向上と多くの効果が期待できます。

起案時からこのプロジェクトは明確な方針があったため、オープンセッションでは具体的なアイデア多く出ました。
そのなかで、「まずはやってみよう」と、メンバーの畑で集まり実際に農体験をしました。

プロジェクトの協働体系では、
野菜作りを基軸とする
⇒シニア、未就学児、子育て世代が食育や子育て支援などを通じて連携を図りながら多世代間交流が実現
⇒ここに行政のサポートが入り、いきいきポイント制度などを参考にすると参加意欲の向上につながる
といったイメージを示しています。

このプロジェクトの事業フェーズも具体的で、
フェーズ1:候補地決定(やってみる!)
フェーズ2:結果検証報告会(エリア拡大:候補地拡大)
フェーズ3:まちだモデルの完成(モデル拡大:都内~全国)
と確実なステップで進んでいきます。

今後のスケジュールは、まず、メンバーの一人が所有する畑で活動を始めていきます。
参加者募集⇒整地・開墾⇒種まき⇒収穫、と進めていきます。
また、コンポストを設置しごみを肥料化するエコな取り組みも計画しています。他のチームからは、高齢化が進む農家に対してとても良い取り組みという声が上がりました。
また、農地以外でも里山や竹林など市内の活用できる場所の提案がありました。
“農”を活用した地域、企業、行政のつながりもイメージしやすく、プロジェクトの骨組みが丈夫なため、持続的に地域の活性化につながっていく期待感があります。
〜オールまちだ文化芸術祭プロジェクト〜

このプロジェクトは、
町田出身の著名な文化人が多くいることから、それを改めて市内外に広くアピールし「まちだは文化人のまち」というイメージをつくることを目的として始まりました。

プロジェクトを形にしていくなかで、「オールまちだ文化芸術祭」をテーマとして設定しました。
町田市内のあちこちでプロ・アマ・障がい者の音楽、アート、演劇を開催し、町田市民が町田の文化に誇りをもつような動きにしていきたいという思いを持って活動しています。
テーマの背景には
・音楽だけでなく美術、演劇、芸術的なもの全てを集めてやってみる
・プロ・アマ・障がい者の皆さんの作品を鑑賞する場を設ける。
・子どもたちの参加もプロジェクトに入れる
・芸術祭により町田市のイメージアップに繋げたい
・町田市民が自分の住んでいる町で、しっかりと芸術を味わうことができる
といったメンバーの思いがあります。

チームのビジョンとして、今後の具体的な方向性を示しています。
2022年2月開催予定の「障がい者のアート展」では、メンバーの一人が携わる障がい者のアート作品を発表予定です。
2022年5月には、メンバーの一人が関わっている「境川クリーンアップ作戦」に合わせて境川の川べりのフェンスに子どもたち(幼稚園・保育園・小学校)の描いた絵を展示する予定です。
2022年11月開催予定の「まちカフェ!」には「オールまちだ文化芸術祭チーム」として参加して、プロの音楽家の演奏や芸術家の作品に触れる機会をつくれたらと考えています。また、アマチュアの方々の演奏や作品は、市内各所にご協力いただき、発表・展示の場所を設けていきたいとも考えています。
町田市内あちこちで文化芸術運動が広がっていくようにチームとして進んでいきます。
他のチームからは、以前町田で開催された「23万人の個展」のインパクトを思い出し、その精神を引き継いで現代に合わせた形で復活、再出発してほしいとの発言もありました。
文化芸術運動がこのまち全体に広がり、一つの大きな祭りとなったときの迫力は想像するだけでワクワクします。
~まちだテントサウナキャラバンプロジェクト~

このプロジェクトは、
社会福祉法人で働き高齢者や障がい者と関わっているプロジェクト起案者が、
超高齢化社会で認知症の方が全国で600万人になっている社会において認知症になっても住みやすいまちについて日々考え、それが今回の活動に繋がっています。
昔から町田に住んでいる人に「町田の魅力って何でしょう?」と聞くと、町田駅前が栄えていて何でもある点と里山の風景が広がっていて自然が豊かな点の2つの魅力があることが分かります。
一方で、町田に長く住んでいない人にはこの魅力がなかなか伝わっていない現状もあります。
最近注目されているテントサウナを使って、町田に関心を持つきっかけをつくり、充実した都市機能と豊かな自然という町田の魅力に触れてもらいたい思いも持っています。

取り組むテーマは、
・「どうしたら他人の行動や発言を許容できる住みやすい街になるだろうか」
・「どうしたら町田に興味関心がないけれど住でたり通勤で通っているこれからの街をつくっていく20代~40代の層が面白がって町田の各地に足を運ぶのだろうか」
この2つに設定しました。

町田の各所にテントサウナをオープンすることでその場所へ足を運んでもらい町田の魅力を知ってもらい、サウナを通して健康になり、介護予防、認知症予防にもつながります。
サウナで心身が「ととのう」人を増やし、他者の行動に許容できるまちにしていきたいと考えています。

まちだをつなげる30人のメンバーといろいろとコラボしてイベントを仕掛けていけたらと思っています。
オープンセッションで、テントサウナを使ったイベントを手掛けている法人の方と関わる機会があり、テントサウナはコンビニの駐車やビルの屋上など幅広い使い方があると知りました。
テントサウナそのものとイベントやお祭りのコラボ、サウナで「ととのった」後に食べる「サウナ飯」を地域の飲食店や農家とのコラボ、と広い展開が期待できます。

事業フェーズ1:
テントサウナの費用、人件費など費用がかかるため、アピールして企業にスポンサーになってもらえたらと考えています。一年目はテスト実験した中で、スポンサーと協力できる団体さん声かけていくつもりです。
事業フェーズ2:
町田市内でテントサウナキャラバンが行われていることが認知されている状態にもっていきたいです。社福とかNPOと連携して安定的な運用ができるように協力団体を募っていくというのがフェーズ2です。
事業フェーズ3:
この取組みの一番目指したいところ、叶ったらいいなと思っているところが、マネタイズして得たお金を地域の課題解決の動いている団体さんに寄付していく仕組みをつくりたいと考えています。MSF(まちだサウナファンド)と言うものを立ち上げて団体さんに寄付しているという状態がつくれたらいいなと思っています。
ファーストアクションとして、テントサウナをテスト実施できればと考えています。
場所の目星は付いているため、テントサウナの用意をクリアしていきます。
今注目のテントサウナの活用は、普段地域にあまり関わりがない年代を巻き込んでいけるという点でも、とても可能性を感じるプロジェクトです。
以上が、今回の”まちだをつなげる30人”の『アクション宣言』となります。
ここからプロジェクトの具体化に向けて、新たなスタートとなります!
今後の”まちだをつなげる30人”のプロジェクトの動きが非常に楽しみです!