「京都をつなげる30人」第2期のDay2は、30人それぞれが起案したプロジェクトシートの発表からスタートしました。
Day1での対話を受け、それぞれの心のうちで思いを巡らせて集まった多様なアイデアや思い。その中から、大きく5つのテーマが浮かび上がってきました。
次のセッションでは、5つのそれぞれのテーマごとにチームになっての対話で、内容を深めていきます。
各テーマ、おぼろげながらも進む方向性が見えはじめてきました。
それぞれの対話で話されていたことをご紹介します。
■持続可能な◯◯
◎持続可能な観光:観光をツールとして、地域の持続可能性を高める
・SDGsワークショップツアー。観光地のプラゴミを、洛西口高架下、幅90mの広場TauT(トート)で別のもの(キーホルダーなど)に変換するイベントをする。
・「プレシャスプラスチック」というプラゴミを再生して、製品を作れる仕組みを京都に導入し、(特に観光地の)ゴミ削減と結びつける。
・京都の職人さん、アーティストの方や環境事業者、京都大学の先生を招いて、京都ならではのものにしていきたい。
▼阪急洛西口高架下にできたTauT
https://www.taut-rakusaiguchi.com/
◎持続可能な京都企業:地域の企業のSDGs活動を支援する
・RC建築で建てているような建物を木造建築で建てることを京都から発信し、幅広い層に向けて、木材利用についても知ってもらう。
・SDGs林業クラブや、京都市SDGs認証などができると、いろいろな企業が参画しやすくなる。
・木造建築の現場を子どもたちが見にきて就業体験ができたり、大人向け視察ツアーも対応できたら面白いのでは。
◎持続可能な働き方:多様な働き方を支援する
・家族も一緒にいろいろなところで働き、暮らせる仕組みを考える。
・持続可能な働き方は「楽しい」。楽しい働き方をしている人たちを訪ねる、「大人の社会見学」。それが、ワーケーションや移住につながっていくのでは。
・観光として外から情報を見て来る人、京都に住んでいる人たちが、中から伝えられることもあるのでは。
◎多様な人が一緒に暮らす:多様な人が一緒に暮らすプラットフォームづくり
・孤食の人と、食事の作り過ぎで余らせている人をつなぐ。
・月3万円でも生きられるような社会の地域通貨
・住まうことを話しながらも、生きることを根本に考える人達が集っているので面白くなりそう。
◎京都の多様性の再発見:京都のローカルな日常の魅力を発信
・京都の人たちの暮らしを、マップや手帖におとしていく。けれど、アプリや紙媒体をつくっておわり、ではなく、どうやって自走させるか、まで考えたい。
・日常や暮らしに焦点をあてつつ、暮らしかた・働きかた・学びかたをテーマに
イベントやセッションを行って、主体的に動いていく人を増やしていく。
・多世代居住など含め「少し先の生き方、働き方、暮らし方」を考える。
▼下京暮らしの手帖 -good neighbors note-
https://www.karasumauniv.net/post/news_20201014_goodneighborsnote
各テーマを考えながら、京都の持続可能な取り組みが観光になっていく大きなイメージが見えてきます。
今回は、個人での発表やチーム形成、チームごとの対話もあり、たくさんの熱量が生まれたセッションとなりました。
チェックアウトでは、
「具体的な話ができて楽しかった。」
「起案したことがチームの中に取り入れられてドキドキしている。」
「スピード感があるセッションだった。」
「次回のオープンセッションは、オンラインだからこそ、様々な人を招けるので楽しみ。」
と、躍動感を感じるコメントが多くありました。
■オープンセッションに向けて
次回、12月16日(水)のオープンセッションでは、それぞれのテーマに関して、視野を広げ、対話を深めるため、京都をつなげる30人以外の外部のかたもゲストに招いての対話を行います。
チームでの対話とはまた違う視点を取り入れながら、テーマごとにどんな対話が繰り広げられていくのか楽しみです。
文章:兼松 真紀