「つなげる30人」の一番の肝とも言えるのが、オープンセッション。
「京都をつなげる30人」から生まれた7チームそれぞれが、自分たちの力でオープンセッションを開催しました。
5つ目のチームは「再生材×循環×洛西口」チーム。
阪急電車の洛西口駅を拠点に、”気負わずに少し環境に良いことの選択肢・経験を生み出す”ことを目指すチームの呼びかけに集まって下さった約20名で、対話を始めていきます。
日常生活に、少しエコな活動を
冒頭は、プロジェクトコンセプトの説明です。
日常生活において、少しエコな活動を行う選択肢は意外と少ない。
”気負わず、少し環境に良いこと”の選択肢を提供するとともに、その選択肢を義務感からではなく楽しみや前向きな気持ちで選べるような工夫を模索したいと語るメンバー。
メンバーの想いを聴いて、グループで「現在の日常生活をよりエコにするための課題」を話し始めます。
図形出て来た意見はこちら。
・ 身近にできる取り組みが何があるのか?もっと知りたい
・ 量り売りが広がって欲しい
・ 販売側が責任を持ってゴミを回収する仕組みがあれば良い
・ ペーパーレスにしようとしても、まだ紙文化の会社である
・ ゴミを細かく分別しているけれども、どこにつながっているのか、どんな風に再生されているのかが分からない
プロジェクト概要
”気負わずに、少し環境に良いこと”の選択肢の提供として、構想中の3つの企画を説明してくれました。
①再生材を活用したアートカップの制作・販売
マイボトル を常に携帯していない人達が、カフェで選べる「少しエコ」な選択肢として、再生材にアートが施されたカップを提供するというもの。
②阪急洛西口駅高架下での循環消費デモ・実験の実施
アートカップの販売がゴールではく、使用後の回収・リサイクルのアクティビティを通した地域コミュニティづくりを目指してデザインしています。
③プロジェクトの理念や環境に関するニュースを身近に感じてもらえる情報発信
このプロジェクトに取り組み始めて、実は既にたくさんの取り組みがあることを知ったというメンバー。自分達のプロジェクトの周知だけでなく、そういった情報も発信していきたいとの想いが芽生えたそうです。
「わたし」にできる”気負わず、少し環境に良いこと”って?
ここからは、オープンセッションでお馴染みのワールド・カフェ形式で、「わたし」に出来ることを深めていきます。
・ 良いものを長く大切に使う
・ ゴミとしてしまっているものを、形を変えて使えるようにする(ダンボールで作られた財布、カレンダーの紙で名刺を作る)
・ 「エコのために」活動すると長く続きにくいところがあるので、「おしゃれ」や「楽しみ」を中心に据えて、結果としてエコになっていると良い
・ 地産地消をしていく
・ 形が悪い野菜や、賞味期限が近いものを買う等、自分の消費行動を変えていく
・ 「エコはお金がかかる」というものが変わる仕組み
クロージング
環境問題というテーマはあまりに大きく、「何をしたら良いのか分からない」「結局何が効果的なのか?」と立ち止まってしまいがちです。参加されたみなさんにとって、「わたしに出来るエコ活動」を考え、「気負わずはじめる」きっかけとなったオープンセッションでした。
最後に感想をコメントしてもらい、終了です。
・ 自分から積極的に情報を入手していきたい
・ 身近な人と取り組む、身近なものを買う、という一歩目を踏み出そうという気持ちになった
・ 1週間後にこの想いを忘れないようにしたい
・ エコってそもそも何なの?と、とても考えさせられた
・ 世の中を嘆くことは簡単だけれども、自分にできることをやっていきたい
・ エコに取り組む目的、エコの先に何があるか?を考えていきたい
・ 「エコって高くて不便」を本当に変えるための仕組みを作りたい
このオープンセッションを踏まえて、Day5以降ではいよいよ具体的にプロジェクトのスキームを創りあげます。
洛西口駅での実証実験が待ち遠しいです!
《文章:内英理香》