つなげる30人新聞

【京都をつなげる30人 1期 Day1】新しい問題設定をする30人へ ~ はじまりの日 〜

2019年10月29日@龍谷大学。
渋谷区から始まった「つなげる30人(Project30)」は、名古屋市、気仙沼市と次々に広がり、この日、いよいよ「京都をつなげる30人」第1期がスタートしました。

これから半年間のジャーニーを共にする参加者32人・運営11人の、総勢43人が龍谷大学に集結。緊張と期待と興奮の入り混じった、はじまりの日の空気感をお届けしたいと思います。

 

参加者自己紹介

オープニングセッションは、大きな円になって一人ずつ自己紹介をするところからスタート。緊張の面持ちながらも、一人ひとりが自分の言葉で「なぜここに参加しているのか」想いを語り始めます。

京都生まれ・京都育ち・京都在住の方、仕事がきっかけで初めて京都に来られた方。地域・地元に関わりたい!という想い、世界を良くしたい!という想い。知識や経験の増えた子どもとして、歩くクロスセクターとして、祈りあるイノベーションを、感謝をもちながら。

バックグラウンドも、マインドも、キャラクターも、本当に多様な中でそれぞれが持つリソースを掛け合わせるとどのような化学反応が起こるのか? 大きな可能性を感じる、とても濃い自己紹介の時間でした。

 

問いを変え、多くの人を招き入れる

次に、本プロジェクトのプロデューサーである野村 恭彦から、「京都をつなげる30人」の意図とポイントのお話がありました。

野村
『様々な社会課題がある中で、どれだけ良いアイデアがあったとしても、どれだけ一生懸命取り組んだとしても、なかなか解決しない。それは、困っている人たちに対して「どうやったら何とかしてあげられるのか?」という問いからスタートし、解決策探しをしているから。

例えば、”再チャレンジできる社会を” という社会課題があった時に、あるビジネススクールのクラスでは「自分たちは何に再チャレンジするか?」という問いを話し合っていた。でも本当に問うべきは、「もし再チャレンジしたい人がいた時に、自分たちの会社に就職させてあげるのか?」ということだと思う。

つまり、外側の立ち位置から解決策を議論するのではなく「もしかしたら自分たちこそが社会課題の加害者かもしれない」「そのシステムを作り上げている一翼を担っているかもしれない」という内側の立ち位置に移動し、「どうやったら自分はこの課題の当事者になれるのか?」と問いを変え、「皆が自分事にする問いとは何か?」を探り、これまで当事者にはなっていなかった多くの人を招き入れることが大事。

発達障害の課題に対してならば、「どうやったら人それぞれもっと色んな形で学べるようになるだろうか?」とより大きな問いにシフトさせ多くの人を巻き込んでいく。このようなイメージです。

そのために、まずは皆さん一人ひとりが「本当に取り組みたい」と思うものを、より大きな問いにシフトさせていく。新しい問題設定をして、より多くの人を巻き込むファシリテーターとなり、対話を通して解決に向けて進み始める関係性を育んでいくことを狙っています。』

 

京都の課題と可能性

対話の基本となる傾聴について学んだ後、早速問いの共有がスタート。ファシリテータースキル [対話を開くための方法3種] [アクションにつなげるための方法2種] を体験しながら対話していきます。

最初はワールド・カフェ形式で、「京都で解決すべき社会課題は?」「京都で起こりうる新しい可能性は?」というテーマで話し始めます。メンバーの声に耳を傾けながら、互いの共通点を見つけてウンウンと大きく頷いたり、和やかな雰囲気の中、対話のラウンドが続きます。

各グループからの全体共有では、観光・モビリティ・事業継承・災害対策・つながり・京都人としてのアイデンティティ等の課題が挙がった一方で、「視点を変えると課題こそが面白い可能性の宝庫かもしれない」という声も。

 

自分事で起こしたい、京都でのイノベーションは?

ワールド・カフェで出た課題認識を大事にしつつも、次は一人ひとりの中にある「こういうことがしたいんだよね」という想いの多様性を大切にしながら、次はマグネットテーブルフィッシュボウルで課題を更に深堀していきます。

1人ひとりが想いを書き込んだ紙を持って、互いに見比べ、だんだんと笑顔もこぼれはじめました。

そして次は、「どうしたら○○のイノベーションを起こせるのか?」という問いを立て、ブレインストーミングでアイデアを出して、ドット投票。大きな問いの設定に膝を突き合わせて熱く議論するチーム、ポンポンとアイデアを書き込んでいくチームと、チームのカラーが現れてきました。

そして次は・・・ 即興劇の発表!

ブレインストーミングで出たアイデアを元に、「数年後、京都ではどんなイノベーションが起きているか?」を演じました。

ここでは笑いあり・閃きあり。五感をフルに使って、これから京都に立ち現れようとしている兆しを感じる時間になりました。

最後に、フィッシュボウルで「京都の未来」の更なる問いを、チーム毎に。

1回目のフィッシュボウルよりも、一人ひとりから出てくる言葉には ”生の声” が漏れ出てくるようになり、問いも関係性も少しずつ深まってきていることが感じられます。

本日の対話はここで終了し、2週間後のDay2までに、チームまたは個人で「自分事で起こしたい、京都でのイノベーション」についてプロジェクト起案書を纏めて来てもらいます。

 

チェックアウト

チェックアウトとして、朝と同様に全員で大きな円を囲み、本日の感想を一人ずつ話してもらいました。

次は2週間後。どんな流れが生まれてくるのか、とても楽しみです。

皆さまも是非、次回以降も応援と期待の気持ちでフォローしてください!

「あっという間の1日だった」「世界・可能性が広がる、開かれることにワクワクした」「即興劇で新たな自分を発見した」という声や、「私はなぜここにいるのか」「正直、混乱やモヤモヤも出てきた」という声もあり、自分・社会課題・仕事・価値観と改めて向き合う1日になったようでした。

「自分が本当にしたいことは何かを考えたい」「私の持っているリソースは何か、話していきたい」と熱のこもった話も交わされ、初日にしてそんな風な話を出来る仲間・場になりつつあることに、喜びと感謝の気持ちが溢れてきました。

 

 

文章:内 英理香
写真・動画:東 信史
グラフィックレコーダー:肥後 祐亮

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