
つなげる30人とは?
『つなげる30人』とは、企業・行政・NPO・市民の30名が参加し、連携して「つながり」を深めながら、まちの課題解決のための事業を約半年かけて立案・実行する、まちづくりプロジェクトです。
参加する30人がファシリテーターとなり、まちのつながりやフラットな信頼関係を醸成していきます。つまり、この30人が”つながること”を目指すのではなく、”つなげるひと“として育っていくことを大事にしています。
そして、まちを良くする「パワフルな問い」を立て、多様なステークホルダーと共に考え、実際に企画を構想・実施していきます。
その結果、シビックプライド(まちへの愛着)が高い持続的なコミュニティが形成され、行政だけに依存しないまちづくり事業創造につなげていく、そんなプロジェクトです。
つなげる30人の具体的な取組内容
つなげる30人では、半年間月1回のペースでセッションを開催します。
そこではファシリテーションスキルを学んだり、チームをつくったり、事業を立案したりと、様々な活動が行なわれます。(現在はオフライン、オンラインどちらでも開催しています)
このセッションプログラムには、大きく3つのステップがあります。
1. 発想
2. 企画
3. 実装
3つのステップをそれぞれ2日間ずつに分け、DAY1~6のプログラムを実施していくのが1つの期の全体の流れになります。
また、つなげる30人のキモと言えるのが、プログラムの間に実施される『オープンセッション』というプログラムです。
オープンセッションとは、つなげる30人メンバーたちがファシリテーターとなり、外部の方々を招き入れ、プログラムを企画実施するというもの。多様なステークホルダーとのつながりを構築し、”非当事者を当事者にしていく”ことを目的としています。
こういったプロセスを通じて、30人が”地域をつなげる人”として育ち、まちの課題を解決していくプロジェクトを生み出していきます。
実際に生まれたプロジェクトの一例はこちらです。
●落書き消しプロジェクト
https://forbesjapan.com/articles/detail/27953
●エンタメプロジェクト
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000057326.html
この『つなげる30人』は渋谷からはじまり、現在 京都・名古屋・町田・横浜・気仙沼・広島・長野・敦賀と全国へ広がりを見せています。
つなげる30人事業が目指すもの
つなげる30人事業が目指すのは、「Slow Innovationが起こるための、市民協働イノベーションエコシステムの実現」です。
企業は、市場サイズのある顧客ニーズに対してクイックに解決策を提供し、差別化することで利潤を得てきました。日本の迎えている人口減少する成熟社会においては、このFast innovationの考えだけでは解決が難しくなっています。
Slow innovationは、地域を限定することで社会課題が明確になり、地域のあらゆるステークホルダーと関係性を再構築することで、その地域ユニークなイノベーションを生み出すアプローチです。
そして、その結果『市民協働イノベーションエコシステム』の実現を目指します。
市民協働イノベーションエコシステムとは、「企業、大学、NPO・まちづくり団体、行政などが相互作用することで、イノベーション(社会課題への新たな解決策や行動、発想など)が連鎖的に生み出されていくネットワークや場」のことを指します。
まさに、『つなげる30人』で実施していることはそのシステム構築の一部。『つなげる30人』を通じて、まちの同期を増やし、システムの土壌となる関係性を育んでいるのです。
この『市民協働イノベーションエコシステム』があれば、その地域で持続可能な観光やモビリティ、持続可能なエネルギーなど、地域主導の様々な社会イノベーションを起こしていくことができます。
その結果、「人と人との関係性を大切にした新しい社会の形」を地域のステークホルダーとともに”ゆっくりと“実現していきたいと考えています。
つなげる30人にご興味のある方・行政・企業は、下記からお問い合わせください。
https://30fan.jp/contact/
つなげる30人新聞 編集部