10月12日にSHIBUYA CITY FCが運営協力しているまちづくりプロジェクト「渋谷をつなげる30人」のDAY0が開催されました。
コロナ禍で2期連続でオンライン開催が続いていましたが、7期は待望のオフライン開催となりました。会場となったSHIBUYA CITY FCのイベントスペースでは、プログラムの開始前から参加者同士の交流が活発に行われ、にぎやかな雰囲気でDAY0がスタート!
DAY0では、①プロジェクト全体の説明、②OBによるパネルトーク、③7期参加メンバーの紹介と参加者同士の交流を行いました。
「まちの同期」をつくる ‐渋谷をつなげる30人を立ち上げた加生さんのお話‐
まずは2016年から「渋谷をつなげる30人」を運営している加生さんから、渋谷をつなげる30人が生まれた経緯や目指す姿を説明していただきました。
加生さんは東日本大震災を経験したまちを見る中で、まちづくりが上手くいっているところと上手くいっていないところには「行政、企業、NPOの3つのセクターが連携できているか」に差があることに気がついたそうです。その上手くいっているまちづくりを都市部にも応用したいと始まったのが「渋谷をつなげる30人」でした。
では、企業、行政、NPO・市民の3つのセクターが連携するにはどうしたらよいのか。
3つのセクターの連携を阻んでいる要因は主に3つあります。
1, 3つのセクターの根底の価値観が異なる
企業にはお金を稼ぐ、行政には公平公正なサービス提供、NPO・市民には課題の解決最優先という価値観があり、それぞれを持つ中で連携するのが難しい
2, ドライな関係性では、楽しくない。
社会人になると「仕事」の関係性が基本になってしまい、同級生やサークルのノリが通用しにくい
3,社外活動ではインパクトが小さい
やる気がある人は組織や会社の外で行動するが、それでは与えられる影響が少ない
渋谷をつなげる30人では企業、行政、NPO・市民それぞれの立場からの参加者がおり、「まちの同期」として半年間地域課題の解決に取り組みます。セクターを越えた同期ができることで、プログラムを終えた後も、よりよいまちを作るための様々な活動が生まれていきます。実際に、OB・OGにはプログラム後もそのつながりを生かして共に活動している方たちもいます。
次のセクションではそのOBの方からお話をお聞きしました。

渋谷をつなげる30人に参加して得たもの ‐1~4期のOBのお話‐
次に渋谷をつなげる30人のOBによるパネルトークを行いました。
1‐4期に参加した方々から、参加理由やプログラム最中の楽しさや葛藤、実際に立ち上げたプロジェクトについてお話ししてもらいました。進行は7期のメインファシリテーターの矢澤さんが務めました。
最初のパネルトークでは第1期で渋谷をつなげる30人のエバンジェリストとして広報活動を行う日比谷さんと第2期で渋谷センター商店街振興組合の常務理事を務める鈴木さんが登壇。
渋谷をつなげる30人が立ち上がった当初を経験したお二人は参加してよかったことして「渋谷で何か行動するときにすぐに人とつながれるようになった」「渋谷の街を自分事化し、新たな側面を見ることができた」という点をあげていました。また、「受け身になるのではなく自らやりたいことを発言したほうが良い」という参加する上での具体的なアドバイスもいただきました。
続いてのパネルトークでは第2,3期の当時、東急不動産に所属していた伊藤さんと第4期でSHIBUYA CITY FCスタッフの酒井さんが登壇。
第3期の伊藤さんはプロジェクトで製作した服を着て登壇してくださいました。伊藤さんのチームは落書きという課題に取り組み、実際に落書きをしている人と落書きを消している人が話し合う機会を作ったというお話をしてくれました。
当事者の声を聞き、実際にアクションを起こせるというところもこのプログラムの強みだと改めて感じました。第7期の皆さんもOBの方のお話を聞き、これからどんなことに取り組んでいくのかイメージが膨らんだのではないでしょうか。
第7期ではどんなプロジェクトが生まれていくのか楽しみです!
それぞれの渋谷への想い ‐第7期の自己紹介‐
OBの方のお話を聞いた後は、7期メンバーの自己紹介を行いました。年齢も職業も多様な人が集まり、それぞれがプログラムへ参加する上での意気込みを語ってくれました。
「渋谷の新たな側面を見たい」
「愛着がある渋谷に何らかの形で貢献したい」
「渋谷で活動する沢山の人とつながりたい」
「大学生だからこそ提供できる価値を活かして貢献していきたい」
自己紹介の後は、1‐6期のOBと7期での交流会を行いました。普段フラットに話す機会があまりない方と交流することができ、すでに「まちの同期」の魅力を感じた人も多かったのではないでしょうか。
次回はファシリテーション実践研修です!
